季節の花と地域の魅力を紹介する「今日の一輪」。長野県戸隠で暮らすフォトライターのクリハラさんが今回選んだのは「トルコキキョウ」という花。今の時期、町の生花店で見かけるかもしれませんね。

サクラの熱狂的な盛りが落ち着くころでしょうか。絶え間なく旬の花が出回る、楽しくも慌ただしい時期がやってきました。今回はリンドウ科ユーストマ属のトルコキキョウを食い気味で紹介します。

トルコキキョウは通年手に入る花ではありますが、元気がいいものが多く出回るのはこれから初夏にかけて。わたしが暮らす長野県は、このトルコキキョウの出荷量日本一を誇ります。
※農林水産省 H27年度 花卉出荷統計より

トルコキキョウの特徴は、そのふわっとした優美な花びら。白や紫、クリーム色やピンク、一重咲きや八重咲きなど、色彩や形も豊富です。特に、八重咲きの品種はボリュームがあって、優美で、一輪あるだけで華やかな空間をつくってくれます。

しかし、華奢な茎に対して花が大きくて重いと、倒れたり器のふちにもたれかかったり、残念な立ち姿になってしまうことも。そういう場合は、花の根元をしっかりと支えてやると、しゃんと立ってくれます。今回は普段使いのコップにビー玉を入れて、根元を支えてやることにしました。

ビー玉の透け感とともに、トルコキキョウのすがすがしい美しさを楽しんでいます。

この花について

名前:トルコキキョウ
種類:リンドウ科ユーストマ属
花期:5〜8月
花言葉:「すがすがしい美しさ」「優美」「希望」